花粉症は何科?耳鼻科と内科どっちがいいの?そもそも病院行くべき?
花粉症は何科なの?
今年初めて花粉症になった人なんかはわからないかもしれません。
耳鼻科か内科か迷うかもしれません。
またそもそも病院に行く必要はあるのでしょうか?
花粉症は耳鼻科が基本!
まず花粉症の人が行くべきなのは耳鼻科です。
花粉症というのは主に鼻と目の症状です。
耳鼻科には鼻や耳の専門医がいるので耳鼻科に行けば花粉症で一番つらい鼻水に対して対応してくれます。
耳鼻科ではどういう治療が受けれるの?
で、花粉症の人が耳鼻科に行くとどういう治療が受けれるのか?ですが
- 医師の診察による花粉症かどうかのチェック
- ネプライザー(鼻水吸引機)による鼻洗浄
- 花粉症の薬の処方
- 必要に応じて血液検査によるアレルギー検査
です。
私は過去に花粉症で耳鼻科で治療を受けてますし、アレルギー検査も体験してます。
特にネプライザーによる鼻洗浄は対症療法ではありますが結構鼻がスッキリします。
詳しくはこちらの記事に書いてます。
また薬も眠くならない薬や効き目の強い薬など、症状の具合や希望に応じて処方してくれます。
また花粉症はアレルギー症状です。
耳鼻科が専門とするアレルギー性鼻炎なども耳鼻科の担当です。
アレルギーの検査なども耳鼻科でできます。
アレルギー検査は少し費用がかかりますが希望すればどんな花粉に対してアレルギーがあるかの検査ができます。
ちなみに私は一度やりましたが10種類くらいの花粉全てがアレルギーでした。
唯一目の症状は対応してないように思うかもしれませんが、花粉症による目の充血などのアレルギー症状は耳鼻科の対応の範囲内でちゃんと目薬もくれるので大丈夫です。
ただ目の症状だけがきついという方は眼科でも花粉症による目の症状に対応していてより専門的な診察を受けれるので眼科もおすすめです。
というわけで、花粉症の人は基本的には耳鼻科に行くべきです。
でも中には内科を選ぶ人もいます。
なぜ内科を選ぶのでしょうか?
あえて内科を選ぶメリットもある!
花粉症の人が内科に行くメリットは1つ、
「耳鼻科より待ち時間が少ないこと」
これです。
これに尽きます。
花粉症は今や3人に1人がかかってる時代です。
花粉症といえば普通は耳鼻科なので花粉シーズンの耳鼻科は大体どこも混雑してます。
私が学生時代通ってた医者が1人しかいない小さな耳鼻科はほぼ待ち時間30分以内でしたが1時間以上待たされる耳鼻科も多いと聞きます。
花粉症は子供からお年寄りまでかかるので耳鼻科が空いてる時間はほとんどないのではないでしょうか?
そのため、耳鼻科に行くよりも内科に行った方が待ち時間が少なくて済む場合は多いです。
内科でも花粉症の適切な治療や薬の処方は受けれるの?
でも疑問はこれですよね?
花粉症の治療は内科でもちゃんと受けれるのか。
安心してください。
内科はアレルギー関係の症状に対応してます。
花粉症はアレルギー症状なので内科でもちゃんと対応できるのです。
また子供が花粉症になったときに耳鼻科と小児科どっちがいいかもよく議論されることですがこれもどちらでもOKです。
そもそも耳鼻科・内科に関わらず、花粉症の治療と言うのは「薬の処方」がメインです。
だから耳鼻科を選ぶか、内科を選ぶかで治療内容にそれほど差は出ません。
どちらの医者も花粉症などのアレルギーに関する知識はあるのでどちらに行っても適切な薬を処方してもらえます。
耳鼻科を選ぶメリットは?
それでも耳鼻科を選ぶメリットはあります。
それは耳鼻科でしか受けれない治療を受けれることです。
1. 専用機械「ネプライザー」による鼻洗浄
まずは「ネプライザー」と呼ばれる専用機械による鼻水の吸引です。
機械で鼻水を吸い上げることで鼻づまりが解消します。
対症療法なので効果は一時的ではありますが、この鼻洗浄をしたあときちんとマスクなどで花粉対策すれば1週間くらいは鼻がスッキリした状態が続く感じで意外と効果があります。
欠点として耳鼻科に通うのがめんどくさいです。
ただこの鼻洗浄は内科でもネプライザーを置いてる病院であれば鼻洗浄を受けることができます。
大きな病院だと置いてる病院も結構あると思います。
また小児科も吸引機は置いてるところが多いです。
2. レーザー治療を受けれる
次に多くの耳鼻科では花粉症の治療法の1つとして、レーザーで鼻の粘膜を焼いて鼻水を出ない状態にする手術が6000円ぐらいで日帰りで受けれます。
ただこれは一時的に鼻の粘膜を焼いて機能停止状態にしてるだけなので粘膜が復活すると症状が再発します。
効果は1〜3年ほどと言われてますが人によって半年で再発する人5年以上再発しない人など個人差が激しいです。
またレーザーで鼻の粘膜を焼くことにが長期的に見て体に良くないのではないかという考えもあり、リスクがゼロというわけではありません。
それでもレーザー治療の効果は抜群で受ければ鼻水はぴたりと出なくなり、受けた人は鼻が通る感動を味わえるほどです。
このレーザー治療を受けたい場合は選択肢は耳鼻科のみとなります。
3. 副鼻腔炎などの検査もできる
最後に耳鼻科は鼻が専門なだけあって鼻の奥までよく見てくれます。
たとえば鼻水がただの花粉症によるものなのか、何か別の病気によるものなのかも耳鼻科の先生の方が詳しいです。
花粉症の中でも鼻づまりがひどい場合は「副鼻腔炎」という鼻の奥の空洞にうみがたまる病気の可能性もあります。
副鼻腔炎は鼻水がねばっこい・色が濃いなどの特徴があり、花粉症は鼻水が透明でさらさらという特徴なのでほぼ自己判断できますが、もし副鼻腔炎の可能性が疑われる場合は耳鼻科に行けば検査を受けれます。
特に鼻水の症状がひどく、ただの花粉症じゃないかもしれない、と思ってる場合は耳鼻科を選んだ方がいいでしょう。
病院に行かないという選択肢も!
花粉症になったら必ずしも病院に行かなければならないわけではありません。
なぜなら花粉症の薬は市販されてるからです。
少し前までは病院で処方される薬と市販薬にはだいぶ差がありましたが、今は市販される薬も病院と同じ成分のものが多くなってきました。
だから花粉症の人は病院に行かずに市販薬で済ませている人も多いです。
実際、病院で受けれる花粉症の治療方法は薬による対症療法一択に近いため、自分でドラッグストアに行って花粉症の市販薬を買うのとほぼ変わりません。
正確にはレーザー治療などもありますがこれは受けたい人だけ受けるものなので。
ただ病院に行った方が自分に合ったより効果の高い薬を処方してもらえる可能性が多少高くはなるかもしれません。
また、そもそも薬を飲まずにマスクや花粉対策スプレーなどだけで花粉症対策をする人もいます。
私もそうですが薬が嫌いな人には花粉シーズン中毎日薬を飲み続けることは苦痛です。
しかも薬で花粉症が完治するわけではなく、薬はあくまで症状を抑えるだけなのでも毎年花粉シーズンが来るたびに飲まなければならず、長期的に見て大量の薬を飲むことになるのでなおさら嫌なのです。
というわけで花粉症を市販薬で済ませたい人や薬を飲まずに済ませたい人にとっては病院に行く必要はありません。
こちらの記事で花粉症で病院に行くか行かないかのアンケートを取りましたが行かない人が65%と行く人よりも多かったです。
ただし、自分が花粉症かもしれないと思ってハッキリと花粉症かどうか知りたい場合は病院に行ってアレルギー検査を受けましょう。
また今年初めて花粉症になった人は市販薬に頼るより、病院に行って医師の診断を受けた方が適切な薬を処方してもらえる可能性が高いです。
耳鼻科に行くと初診料や診察料を取られますが薬代も保険が効くので市販薬より安く済む場合もあります。
なので初めてならまずは病院に行くことをオススメします。
まとめ
以上、花粉症は何科に行くべきなのか、耳鼻科と内科どっちがいいのかについて解説してきました。
花粉症は基本耳鼻科ですが、内科や小児科でも対応できると言うことでした。
ただ花粉症の病院での治療方法はほぼ「薬の処方」だけなので市販薬で済ませてる人も結構います。
病院に行かずに済ませるのも選択肢の1つです。
ただし、今年初めて花粉症になった人は不安もあると思うので病院に行った方が安心ですし、薬の合う・合わないなども医師と相談できるのでできれば病院に行くことをおすすめします。
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