モーニングアタックって何? 原因と症状、治療法と対策を解説
モーニングアタックって何だろう・・・。
朝友達の家のインターホンを押しまくること?
それも1つのモーニングアタックです。
でもここで言うモーニングアタックは、鼻水のこと。
この記事では、モーニングアタックに襲われて最高で箱ティッシュ3箱半消費したことのある重症花粉症患者の私が、モーニングアタックのすべてを解説します。
モーニングアタックって何?
モーニングアタックというのは朝、起きたら鼻水が止まらなくなる現象のことです。
主に、花粉症や鼻炎アレルギーの人に起こるります、アレルギーのない人に起こることもあります。
正式な病名というわけではないので、専用の薬とか治療法とかがあるわけではなく、あくまで朝鼻水がひどくなる現象のことです。
また、モーニングアタックは朝起こるからモーニングアタックというのですが、朝発症したモーニングアタックがなかなか収まらず、半日、あるいは1日中鼻水がだらだら出っぱなしということも結構あります。
モーニングアタックならぬ、1日アタックです!
私の場合、こういう日は箱ティッシュを余裕で2〜3箱は消費します。
もし、あなたが花粉の飛ぶ時期に初めてモーニングアタックを経験した場合、かなりの確率で花粉症を発症したということです。
ちなみに花粉症で一番つらい症状がモーニングアタックです。
モーニングアタックの原因
モーニングアタックの原因は3つあります。
- 自律神経の乱れ
- 布団についた花粉やハウスダスト
- 温度の変化による寒暖差アレルギー
メインの原因は自律神経の乱れです。
もし花粉症の原因が花粉だけなら、花粉が少ない朝よりも花粉がよく飛ぶ昼間や夕方に一番ひどくならないとおかしいので。
でも原因が自律神経の乱れだけならモーニングアタックは年中起きるはずですよね。
これが花粉の時期や季節の変わり目に起こりやすいことから、花粉や寒暖差も少なからず影響していることがわかります。
要するに自律神経の乱れがもともと根本原因としてあるわけですが、それだけでは発症までいくことは少なく、自律神経の乱れに花粉や温度差という刺激が加わることでモーニングアタックが発生する確率が高くなるのです。
3つの原因はそういう親子関係のようなものがあり、単体ではモーニングアタックはほぼ起こりません。
ではそれぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
自律神経の乱れ
自律神経には2つあります。
交感神経と副交感神経です。
交感神経は緊張してるときや活動中に働く
副交感神経はリラックスしてるときや寝てるときに働く
交感神経と副交感神経は朝と夜に切り替わります。
昼間の活動中は交感神経が優位に働き、寝てるときは副交感神経が優位に働く。
交感神経優位のときは血管が収縮している。
副交感神経が優位のときは血管が緩んでいる。
朝と夜の交感神経と副交感神経の切り替わりのタイミングで血管の状態が変わりますが、このとき花粉症やアレルギー性鼻炎の人は鼻の粘膜の血管が普通の人より敏感なため、花粉やホコリなどのアレルゲンに敏感に反応してしまいます。
ちなみにモーニングアタックが1日中続いてるときは1日中自律神経が乱れたままということです。
花粉やハウスダスト
布団や床に落ちた花粉やハウスダストを寝ている間に吸い込んでしまうため、朝起きたときにアレルギー症状がひどくなります。
夜寝るときは顔が床に近い位置にあることも、余計に花粉やハウスダストを吸い込みやすい原因です。
モーニングアタックは花粉の時期にひどくなりやすいため、花粉が影響してるのは間違いないです。
温度の変化による寒暖差アレルギー
モーニングアタックは花粉が飛ぶちょっと前の1月や12月に起きることもあります。
これは冬の時期、朝が急激に寒くなることが原因です。
これに関しては花粉症や鼻炎の人にも起こるし、そうでない人にも起きます。
ちなみに暖かい場所から寒い場所に移動したときやラーメンを食べるときにも起こりますが、モーニングアタックはそんな生易しいものではなく、もっと症状がひどいです。
ラーメンや場所移動による寒暖差で出る鼻水なんてせいぜいティッシュ3枚使う程度だけどモーニングアタックはティッシュ3箱ですからね?
ティッシュ3枚と600枚の差があります^^
モーニングアタックの症状
モーニングアタックは朝起きると鼻水が止まらなくなる病気であり、症状は止まらない鼻水と、時々くしゃみ。
人によってはくしゃみがひどく、くしゃみと同時に目が覚めたり、20回くらい連発することもあります。
でもやはりメインの症状は鼻水。
鼻水が止まらないのが一番つらいです。
ひとたび、モーニングアタックに襲われるとティッシュを小一時間で空にしてしまうほどの威力を持ち、花粉症の人たちに大いに恐れられています。
鼻水が止まらない状態は普通は1時間以内に収まりますが、半日止まらなかったり、1日中止まらないこともあり、予測不可能な動きをする非常にやっかいな相手。
こいつを仕留めるのは至難の技です。
モーニングアタックアタックの治療法
はっきり言いましょう。
モーニングアタックに弱点はありません。
一度、鼻水が止まらない状態になってしまうとどんなに止めようと念じても鼻水は止まりません。
モーニングアタックに襲われてるときは花粉症用の薬なんて一切効かないのです。
鼻水を止める民間療法もほとんど効きません。
なぜ、薬も民間療法も効かないのか?
原因が自律神経の乱れだからだ。
だからモーニングアタックを止めるためには自律神経の乱れを治すのが一番効果的。
自律神経の乱れを治す方法としては
- 日光浴をする
- 何かに思いっきり集中する(ゲームなど)
- 昼寝する
などが効果的。
それぞれの治療法について詳しく解説します。
日光浴をする
日光には、自律神経を整える働きがあります。
本当は朝浴びればいいのだが、浴び損ねた場合、外が晴れているなら昼間に散歩してみるといいです。
もちろん、マスクを始めとした花粉対策は忘れずに。
外に出たくない人は室内で窓越しに日光を浴びてもいいです。
外と比べたら光の強さは40分の1程度まで落ちますが、浴びないよりはマシです。
何かに思いっきり集中する(ゲームなど)
自律神経が乱れてモーニングアタックが起きているときというのは、副交感神経(リラックスしてるとき優位)が優位になってる。
これを交感神経優位に上手く切り替えられればいいのです。
その一つの方法が何かに思いっきり集中すること。
私の場合、モーニングアタックに襲われたときはオンラインゲームの対人戦をよくやっていました。
何かに思いっきり集中するといっても、鼻水がだらだら出っぱなしの状態でどうやって集中しろと?
って声が聞こえてきそうですが、確かにこの状態で集中するのは至難の技です。
オンラインゲームは両手を使うので鼻水出てもかめないし。
こういうときは両鼻にティッシュをできる限り突っ込む。
で、あとはゲームに集中する。
時々耐えられなくなったらゲームを中断して一度鼻をかみ、また鼻にティッシュを詰め込んでゲームを再開する。
これを繰り返しているうちに、いつの間にか鼻水が止まってます。
昼寝する
正直、上の何かに思いっきり集中する方法は難易度が高いかもしれません。
もっとも難易度が低い方法が昼寝をすることです。
ティッシュを両鼻に突っ込んで寝ましょう。
一度寝直すと自律神経の乱れが回復する可能性が結構あります。
なぜかというと寝ることで自律神経がリセットされるので。
もちろん、寝るだけでは治らないこともありますが、モーニングアタック中は鼻のかみすぎと鼻づまりで頭痛とかも併用してたりするので少なくとも頭痛の緩和や体力回復には効果があります。
モーニングアタックの対策
正直、モーニングアタックは起きてしまってから治療するのは非常に難しいです。
上記に書いたことはベストな治療法だが、これらをやっても治らないことも多いです。
それよりも事前に対策をしておく方がはるかに有効です。
では、どんな対策をすればいいのか、解説します。
1. カーテンを開けて寝る
カーテンを開けて寝れば朝日で自律神経の切り替えができて解決^^
原始的ですが、朝日を浴びることは自律神経のスムーズな切り替えに一番効果があります。
太陽の光を浴びると目が覚めるのは動物の本能ですが、これは科学的にも証明されてることなんです。
太陽の光はセラトニンというホルモンの分泌を促し、メラトニンというホルモンの分泌を抑えます。
セラトニンには脳を活性化するホルモン
メラトニンは休息を促すホルモン
朝日がこれらホルモンのバランスを調整してくれることにより、自律神経が副交感神経から交感神経にスムーズに切り替わるのです。
ただ、雨の日や曇りの日には多少効果が落ちる。
といっても太陽の光はものすごく強く、雨の日でもオフィスの照明の5倍の照度があるのでカーテンを開けることはめちゃめちゃ重要です。
ちなみに晴れの日は一般のオフィス照明の100倍です。
2. 睡眠時間をきちんと確保し、穏やかな気持ちで寝る
自律神経の乱れはストレスと密接に関係してます。
寝不足だと自律神経は乱れやすいし、ストレスを抱えているときに寝た次の日の朝もやはり、自律神経が乱れてモーニングアタックが起こりやすいです。
できるなら睡眠時間を7〜8時間、しっかり確保し、目覚ましを使わずに朝日で起きるのがベストです。
ちなみに私はここ数年、目覚ましは使ってません。
起きる時間の8時間前に布団に入り、カーテンを開けておけば自然に起きれます。
また、睡眠時間を確保してもストレスがあると睡眠の質が下がります。
ストレスがあると脳内の神経伝達物質、セロトニンが減少するんですが、これが減ると自律神経が乱れやすくなるためです。
ストレスは溜めなければいいんですが、社会で生きていればストレスはつきものです。
もしあなたがその日、職場で何らかのストレスを感じたなら、セロトニンを増やすサプリを摂るといいです。
このサプリで脳内のセロトニンを増やしてやれば、ストレスがあっても自律神経が乱れを防げます。
3. 部屋に空気清浄機を置く
モーニングアタックの原因がいくら自律神経が原因といっても花粉がない時期にはめったに起きないのも事実。
つまり、空気清浄機で花粉を完全に除去してしまえば、モーニングアタックはほぼ防げると言っていいです。
空気清浄機にはいろんな種類があり、選ぶのが難しいですが、おすすめはこれです。
高いものは2万前後するものも多いけど、私たち鼻炎持ちには集塵機能(花粉やホコリを99.97%除去)のみあればオッケーです。
シンプルに集塵機能しかないこの製品は手入れが楽だし、安いし、コンパクト(奥行き14p)。
花粉やホコリを除去するだけならこれで充分です。
加湿機能もつくやつになると手入れが面倒になるし、シンプルが一番。
また空気清浄機を使うにせよ使わないにせよ、外出先で花粉をつけずに帰ってくれば部屋に入る花粉の量は減らせます。
こちらの記事を参考にして、外出先での花粉をガードしましょう。
外出時の花粉症対策 花粉を徹底ガードし、吸わない、付けない方法
4. マスクをして寝る
空気清浄機を用意できない場合はマスクして寝れば寝てる間の花粉を吸わずに済むので、モーニングアタックは防げます。
マスクには花粉を防ぐだけでなく、鼻の保湿効果もあるので朝まで外しさえしなければほぼ100%防げるといっていいでしょう。
でも外しちゃうんですよね、これが^^
寝てるときはつけてたはずなのに、たぶん寝てる間に苦しくなって無意識に外しているんだと思います。
私も普通の使い捨てマスクだと朝までつけていられるのは3回に1回ぐらい^^
でもこのマスクに替えたら外さなくなりました。
ちょっと高いけど付け心地、呼吸のしやすさが最高の寝るとき専用マスクです。
ちなみにどうしてもマスクを外しちゃう人は諦めて空気清浄機を買うことをおすすめします。
5. 枕元にエアコンのリモコンとマスクを用意しておく
起きたときに部屋が寒い場合、寒暖差でモーニングアタックが起きている場合は、朝起きてすぐに部屋や体を暖めることが重要です。
そのためには枕元にエアコンのリモコンとマスクを置いておくのが有効。
目が覚めたら布団から出る前に暖房をオンにし、マスクをつけましょう。
そのまま布団の中で手足を動かして交感神経を刺激してやることも、自律神経の切り替えに有効です。
まとめ
モーニングアタックはホントにやっかいな敵です。
花粉症歴20年の花粉症プロの私ですら一度起きてしまうとそう簡単には治せません。
でもそれだけ手強い敵であるモーニングアタックも仕組みを理解すればある程度対策は打てます。
この記事にモーニングアタックの仕組みと打てる対策はすべて書きました。
この記事を参考に、あなたもモーニングアタックという凶悪な敵を倒してください。
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