朝起きたら鼻水が止まらない! モーニングアタックの原因と解消法
朝起きたら鼻水が止まらない!!
花粉症やアレルギー性鼻炎の人にとってはお馴染みの症状ですが、これが結構つらいです。
1時間で治まるならともかく、お昼頃までずっと続いたり・・・。
本来午前中は一番集中できる時間帯なのにこの集中力のゴールデンタイムが鼻水のせいで台無しに。
そんなつらい朝の鼻水の原因と解消法を解説します!
朝起きたら鼻水が止まらない! モーニングアタックの原因
朝起きたときに鼻水が止まらなくなる現象、モーニングアタックには、原因が2つあります。
1. 自律神経の乱れ
特にストレスを感じた次の日の朝はやばくないでしょうか?
また雨の日の朝もいつもより花粉症の症状がひどくないですか?
これは自律神経が関係してます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、寝てるときやリラックスしているときには「副交感神経」が優位にあります。
副交感神経は体をリラックスさせるために、血管を膨張させる。
交感神経は体を活動モードにするために血管を収縮させる。
働きがあります。
朝起きると副交感神経から交感神経に切り替わりますが、この切り替わり時の血管の収縮の変化が鼻粘膜の血管に影響します。
これは普通の人にはあまり影響はありませんが、鼻炎アレルギーや花粉症の人の場合、この刺激で鼻水が出てしまうです。
2. 布団のダニ・ホコリ・花粉
次に原因として考えられるのが布団についたダニ・ホコリ・花粉。
寝てる間にこれらを吸い込んでしまうため、朝起きたときに鼻水がひどく出ます。
これは、寝てる間に空気が重くなって花粉が床付近に溜まるのと、寝るときに顔の位置が低いために、その花粉をたくさん吸い込んでしまうからと考えられます。
3. 自律神経と花粉の関係
本来、自律神経と花粉の間には何も関係がないはずです。
でも花粉症の人の場合、少なからず影響があります。
まずもし仮に、モーニングアタックの原因が自律神経だけだった場合、モーニングアタックに襲われて朝起きたら鼻水が止まらなくなる現象は年中起きるはずです。
そうではない時点で、モーニングアタックに花粉が関係していることがわかりますね。
また、逆にモーニングアタックの原因が花粉だけだった場合、朝に症状が一番ひどくなるのはおかしいです。
なぜなら花粉が一番よく飛ぶのは昼間、ないし夕方だからです。
でもモーニングアタックに襲われたことのある人ならわかると思いますが、本来花粉が少ないはずの朝起床直後や午前中が一番症状がひどいですよね。
理由が花粉だけではこうなることが説明できません。
また、私の場合、平日よりも休日にいつもより長く布団にいるときに鼻水がひどくなりやすいです。
これは朝、目は覚めてるけど2度寝してるときに寝返りをよく打つからではないか、というのが一つ。
平日仕事がある日の朝は仕事に行かなければと少なからず気が引き締まってるが、休日の朝はリラックスしているため、自律神経が交感神経(緊張しているときの神経)に切り替わりにくいのではないか、というのが一つあります。
たぶん、後者でしょう。
また、モーニングアタックは花粉以外にも寒暖差で起きることもあります。
特に1月の寒い時期に朝、気温が冷えることで起きます。
ここからは私の推測も入ってますが、モーニングアタックの主要な原因はあくまで自律神経の乱れだと思います。
自律神経が乱れると鼻の粘膜が非常に刺激に弱い状態になります。
ここに花粉や気温差などの刺激が与えられると、敏感になった鼻は簡単にやられてしまうというわけです。
つまり、モーニングアタックの原因、自律神経の乱れと花粉には主従関係があり、モーニングアタックは自律神経の乱れで敏感になった鼻に花粉という刺激が与えらることで起きるということです。
モーニングアタックの解消法
モーニングアタックが起きると、本当に鼻水が止まらなくなります。
それも朝だけならともかく、1日中ずっととか^^;
そんなとき、どうすればいいのでしょうか?
1. 日光を浴びる
モーニングアタックの最大の原因、というか根本の原因になってるのは自律神経の乱れ。
まずは止まらない鼻水よりもこっちにアプローチした方が早いです。
自律神経の乱れを治すのにもっとも効果的なのは日光を浴びること。
体に「朝だぞー。起きろー」と教えてあげるのです!
ぶっちゃけモーニングアタックで鼻水が止まらなくて苦しんでる人からしたら
「おい体てめぇ! 起きろコラァ!!!」
って感じだと思いますけどね^^
実はモーニングアタックとは違いますが、冬の季節病「冬季うつ」というのがあります。
これは冬に日照時間が短いせいで脳内の神経伝達物質「セロトニン」が減ることで起きる眠くなる現象のこと。
参考:冬はなぜ眠くなる? 原因は日本人にあまり知られてない冬季うつだった・・・
冬になると眠くなるのとか、睡眠時間が長くなるのはこれが原因。
で、実はこれも自律神経の乱れによって起きてます。
冬季うつを治すには日光を浴びるのが有効で、冬季うつ重症患者の治療には光が使われます。
それと同じ日光を浴びれば自律神経の乱れが治ることにより、モーニングアタックも治る可能性が高いのです。
っていうかそもそも睡眠の質がよくて朝日を浴びて起きれば自律神経は乱れません。
なので睡眠時間をしっかり取り、カーテンを開けるなどして朝日をたっぷり浴びて起きるようにするとモーニングアタックにはなりにくくなります。
2. 鼻ティッシュをする
とりあえずモーニングアタックが起きている最中は、止まらない鼻水をなんとかしなくちゃいけません。
でもモーニングアタックによる鼻水は超強力なので、マスクをしても意味がないです。
なぜなら、サラサラの鼻水がどんどん垂れてきてマスクをしてたらマスクが鼻水でびしょ濡れになってしまうからです。
なのでモーニングアタックに襲われてしまったときは諦めてティッシュを鼻の穴に突っ込みましょう^^
外で仕事しに行く場合はマスクの中で鼻の穴に小さくちぎったティッシュを突っ込めば恥ずかしくありません。
3. 体を温める
あくまで私の体感ですが、鼻水がひどいときに上着を着こんで体を温めると鼻水の症状が軽減できると感じます。
なのでとにかく部屋には暖房を聞かせ、上着を着こんで体を温めてみましょう。
これで多少マシになるはずです。
同時にフードやニット帽などをかぶって頭を温めるとさらにいいです。
また、鼻炎アレルギーや花粉症の人はその時期だけでも朝風呂に入ったり朝シャワーを浴びることも有効です。
4. 薬を飲む
ぶっちゃけモーニングアタックに薬は効きません。
和らげる程度の効果は多少はあるかな、という程度。
それでも止まらない鼻水に対してマシなレベルの効果があるのはやはり薬です。
特に第二世代抗ヒスタミン薬「アレジオン」には、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用があり、鼻水の出る原因を抑え、症状を抑え、かつ鼻炎の悪化を防ぐ効果があります。
耳鼻科に行って処方してもらうといいでしょう。
5. 昼寝をする
モーニングアタックの最大の原因である自律神経の乱れ。
モーニングアタックは寝ているときに働く副交感神経と起きているときに働く交感神経がうまく切り替わってない状態です。
これはある意味体内時計が狂っているとも言えます。
だから昼寝をすると体内時計がリセットされて、自律神経の乱れが治り、モーニングアタックが治る可能性があります。
もし仮に、昼寝で治らなかったとしても、鼻のかみすぎで消耗した体力は回復できるので、やらないよりはだいぶマシになるでしょう。
まとめ
- 朝鼻水が止まらなくなる原因は「自律神経の乱れ」と「花粉やハウスダスト」
- ただし、主要な原因は自律神経の乱れ。花粉やハウスダストは引き金になるだけ
- モーニングアタックが起きてしまったら日光を浴びる、体を温める、薬を飲む、昼寝をする、などで止める
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