雨の日に花粉症が悪化するのはなぜか?花粉が飛ばないは嘘なのか?

雨の日に花粉症が悪化するのはなぜか?花粉が飛ばないは嘘なのか?

雨の日に花粉症が悪化するのはなぜか?花粉が飛ばないは嘘なのか?

雨の日の花粉は、雨が降ることによって花粉が地面に落ちて人が吸い込みにくくなるように思います。

 

でも逆に悪化するように感じるのは一体なぜなのでしょうか?

 

また、そんな雨の日の花粉症の症状を少しでも和らげる方法をご紹介します!

雨の日に花粉症が悪化するのはなぜか?

雨の日に花粉症が悪化するのはなぜかというとそれは「気圧」が関係しています。

 

晴れの日は気圧が高く、雨の日は気圧が低いです。

 

 

その気圧が花粉症とどう関係しているのかというと、人間の身体は、気圧が下がることにより「ヒスタミン」という物質をたくさん分泌するようになります。

 

 

この「ヒスタミン」が、アレルギー反応や花粉症を引き起こす物質なのです。

 

 

雨の日は、どちらかというと喉付近に症状が現れやすく、喉のかゆみや痛み、イガイガして咳が出たりしませんか?

 

 

雨の日は花粉症の症状の中でも外から入ってくる花粉による症状よりも、体の内側からやられる症状が出ることが多いです。

 

雨で花粉の飛散量は減りますが、ヒスタミンの量が増えるので花粉症の症状が楽になるわけではないのです(もちろん個人差はあります)。

 

 

スギ花粉においては水分を吸うと粒子が巨大化してしまい、爆発すると小さな粒子に変化します。

 

 

また、雨の日は、太陽の光が晴れの日と比べて少ない分、ビタミンDの生成量が減ります。

 

 

ビタミンDは、免疫調整ホルモンといわれ、機能性医学では免疫系を正常に働かせるために必要な栄養素とされています。

 

そのため、ビタミンDが不足すると免疫系に異常が起き、それが花粉症のようなアレルギーを発症させる一つの原因にもなっています。

自律神経を整える方法7選!

雨の日の花粉症は、物理的に防ぐことはできないため、自分自身の「アレルギー体質」を正すことが対処法といえるでしょう。

 

 

多くのアレルギー症状は自律神経の乱れにより、ヒスタミン分泌量の変化することにより起こりますが、雨の日の花粉症の症状の主な原因がこの「自律神経の乱れ」によるものです。

 

 

自律神経は、心身を活発にさせる交感神経と心身をリラックスさせる副交感神経とのバランスで成り立っています。

 

自律神経を整えれば、花粉症などのアレルギー体質の改善が期待できます。

 

 

自律神経の乱れを整えるには、規則正しい生活や適度な運動、ストレスを抱え込まないといった習慣が必要です。

 

では、具体的な方法についてご紹介します。

 

1. 朝目覚めた時に太陽の光を浴びる

朝目覚めた時にカーテンを開けるなどして、太陽の光を浴びることはとても大切です。

 

 

太陽の光を浴びることで、睡眠ホルモンであるメラトニンが抑えられ、活発になります。

 

一度メラニンが抑えられると、その後14時間ほどで分泌され眠くなるので、正しい生活リズムに整えやすくなります。

 

 

しかし、雨の日は、太陽の光が弱いので晴れの日と同じようにはいきません。

 

それでも全く浴びないよりはましです。

 

 

また、太陽の光が弱い分ビタミンDのサプリを摂り、体調管理に役立てることをおすすめします。

 

一応魚などの食品からもビタミンDを摂ることはできますが、太陽の光を浴びて生成されるビタミンDの量と比べるとごくわずかな量でしかないのでサプリがおすすめです。

 

 

2. 朝風呂に入る or 朝シャワーを浴びる

朝に温かいお風呂に浸かることで、交感神経を高めることができます。

 

おすすめの温度は、39〜41℃くらいで、38℃以下のぬるめのお湯に長く浸かってしまうと、副交感神経が活発になってしまうために朝は避けるべきでしょう。

 

私は朝シャワー派ですが、湯船にまでつからなくても朝シャワーでも充分効果が感じられます。

 

3. 起きる時間と寝る時間を一定にする

そもそも自律神経が乱れる一番の原因が生活リズムの乱れです。

 

昼夜逆転生活などをして体調を崩すのも自律神経が乱れるからです。

 

 

したがって毎朝起きる時間を一定にし、寝る時間もできるだけ一緒にして生活リズムを整えるだけで、自律神経が安定します。

 

簡単なようで難しいかもしれませんが、できるだけ一定の生活リズムになるように心がけましょう。

 

4. 朝食に生野菜や発酵食品を摂る

朝食に生野菜などを食べると酵素を体内に摂取することができます。

 

これにより新陳代謝を活性化し、自律神経の働きを整えやすくなります。

 

 

また、発酵食品である納豆や味噌などを食べることで腸が活発になり、自律神経の働きを整えやすくなります。

 

5. 自律神経のツボを押して整える

自律神経を整えるのに効果的なツボがあります。

 

特に朝起きて布団から出る前にツボを押しておくとスッキリ起きれて花粉症の症状も抑えられます。

 

 

ツボを押す時は、軽く「フーッ」と息を吐き、親指の腹などで押しましょう。

 

ツボを押す力加減は、じんわり感じる少しイタ気持ちいいくらいがちょうどいいでしょう。

 

 

では、ツボの場所とその効果をご紹介しましょう。

 

労宮(ろうきゅう)

手の中指と薬指を手のひらの中心辺りに向かって曲げて当たる箇所が労宮です。

 

労宮を押すことにより心を落ち着かせる作用があります。

 

内関(ないかん)

手首のシワから親指の横幅の約2本分肩に近づいた箇所が内関です。

 

内関は、気持ちの不安や心配を和らげる作用があります。

 

百会(ひゃくえ)

頭のてっぺんより少し後ろ側で、両耳の後ろ側を結ぶ線と顔の縦の中心線がぶつかった箇所が百会です。

 

この百会を刺激することで自律神経を整えることができます。

 

太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の間を手の指でたどると骨が交わっている箇所があります。

 

その交わりの少し手前に太衝がありますが、イライラするのを静める作用があります。

 

6. 自律神経を整える呼吸法

自律神経の働きは、内臓や血管の収縮・拡張、呼吸、消化、ホルモン分泌、体温維持などさまざまありますが、その中で私たちが、意識的に変えられるものが一つだけあります。

 

それが「呼吸」なのです。

 

呼吸を意識する

普段無意識にしている呼吸ですが、忙しくバタバタしている時は浅く荒い呼吸で、ゆったりとくつろいだ時間を過ごしている時は自然と深い呼吸をしています。

 

この呼吸の調整は、自律神経が行っていますが、バランスの乱れによって上手く調節ができない時があります。

 

 

大切な呼吸に意識を合わせて、自分が心地よいと感じるリズムを心掛けましょう。

 

呼吸で心掛けたいポイント

呼吸で心掛けたいポイントは、自分で心地よいと感じるペースで行うことです。

 

 

無理にゆっくり息を吐かなくてはと思いすぎると逆に良くありません。

 

 

ストレスとなっていることや嫌な感情が浮かんでくるかもしれません。
そういう時は、「吐く」「吸う」ということに意識を向けてください。

 

また、ざわついた場所ではなく、自分が落ちつけるスペースで行う方がいいでしょう。

 

  1. 目をゆっくりと閉じてください。
  2. 息をゆっくりと吐きながら、「吐く」ことに意識を向けましょう。
  3. 息をゆっくりと吸いながら、「吸う」ことに意識を向けましょう。

 

7. 軽い運動をする

運動などで体を動かすことによって、血行が良くなり、交感神経の働きが活発になります。

 

 

有酸素運動や筋トレを行うことで、交感神経の働きが活発になり体が目覚めます。

 

しかし、普段からあまり運動をしない人や起床すぐにおこなうというのは正直しんどいと思います。

 

 

そういう場合は軽いストレッチやスクワット、ラジオ体操などでもいいので多少体を動かすだけでも結構違うのでとにかく体を動かしてください。

雨の日の翌日も花粉症が酷くなるので注意!!

花粉が飛んでいると感じる時は晴天の日が多いですが、少なそうに思える雨の日やその翌日も花粉症が酷くなる傾向にあります。

 

雨が降った翌日の花粉への影響や花粉症の症状などについて詳しくご紹介します。

 

 

雨が降った翌日の花粉とは?

雨の日は、花粉が飛散しづらいのですが、その日の花粉は翌日に持ち越されます。

 

なぜなら雨で地面に落ちた花粉が翌日に空中に舞い上がるからです。

 

 

つまり、雨の日の翌日は、花粉の飛散量が普段よりかなり多くなります。

 

 

もっとも花粉の飛散量が多くなるのは、前日に雨が降った風の強い晴天の日です。

 

こんな日は正直花粉症の人は外に出たくなくなるレベルの花粉が飛びます。

 

 

最近は天気予報などでも花粉飛散量予想が発表されていますので、飛散量の多い日はできるだけ外出を避けましょう。

 

どうしても外出する場合は、花粉対策用のマスクや花粉ガードスプレーなどでしっかりと花粉症対策をしましょう。

 

 

花粉の粒は小さいのでマスクを選ぶときは、一般のものは避け花粉対策用のもので自分の顔の大きさに合ったものにしましょう。

 

 

花粉対策用のマスクには、静電気フィルターや活性炭を用いたものもありますし、ガーゼを2枚重ねにすることで効果をアップさせることもできます。

 

 

花粉症対策用のスプレーも意外と効果があるので試してみることをオススメします。

 

ただ花粉が本当にひどい日はスプレーだけではガードし切れないのでマスクの上からスプレーしましょう。

まとめ

花粉症の方は、天候に関係なく花粉症の症状が出てしまいます。

 

 

中でも雨の日の花粉症の症状は花粉そのものではなく、ヒスタミンの働きが原因です。

 

したがって、つらい症状を和らげるためには、自律神経の働きを整えることが大切です。

 

 

私も雨の日はいつも鼻がつまって呼吸がしづらいので1日中だるく過ごすことが多かったです。

 

でも太陽の光をできるだけ浴びたり、朝シャワーを浴びたりすることでだいぶマシになりました。

 

 

ここで紹介した自律神経を整える方法を実践するとともに、普段から規則正しい生活を心掛け、心身共にリラックスして過ごせるようにしましょう

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